私は今年、係長になったところなのですが、人に仕事を任せるというのがどうしてもまだ慣れない。
作業だけならちゃんとボールを投げられるのだけど、方針を共有して考えて資料作ってもらう、まではなかなか難しい。
そこで、お姉さまへの1つめの質問は...
①実務家からマネージャーへ舵を切るきっかけ、意識が変わった出来事は何ですか。
お姉さま;
「ちょっと今のさち子さんくらい、係長なりたてのときに、現場で部下が30人くらいできたことかなー。」
さち子;
「30人!」
お姉さま;
「しかも、ほとんどパートのおばちゃんね。
皆色々あるのよ...離婚してシングルマザーきなる、子供が産まれるから休みます、仲間同士の間で盗難騒ぎとか...。でもそんなの、現場の男性上司は何にも助けてくれないからさ、私が話聞いて何とかしてあげるしかないよね。でも当時は結婚もしてなかったし、子供かかえて離婚とかね、どうしたらいいかわかんないよね」
さち子;
「壮絶ですね...。どうやって乗り越えたんですか?ひたすらその人の変わりに働くとか?」
お姉さま;
「私一人にできることなんて、たかが知れてるしね。おばちゃん達に仕事覚えてやってもらうしかないからさ、どうやったら相手に理解してもらえる伝え方ができるか考えて、根気強く教えるしかないよ。
仕事はチームでするものであって、個人でやるものでは絶対にない。だから、いかに生産性が高いやり方ができるか、考えなくちゃ。」
さち子;
「お姉さまに言われるとなんか、すごく刺さります...!」
お姉さま;
「あと、係長は上と下を繋ぐのも仕事だからさ、その時が一番上司とは戦ったかな。」
さち子;
「自分たちのために戦ってくれるなんて、おばちゃん達ありがたかったでしょうね。」
さち子;
「いい上司に出会ったエピソードはありますか?」
お姉さま;
「支社で課長になる前、最後の担当時代にかな。当時の上司に、「自分で作業しない仕事のやり方を覚えろ、お前はもう資料作るな」って言われてさ」
さち子;
「三年くらい支社に行かれてましたよね、自分で作業できないと仕事回らなくないですか?部下はどんなメンバーだったんですか?」
お姉さま;
「メンバーは全部で5人いたけど、全員叩き上げの自分より年上のおっちゃんでした」
さち子;
「ひぇーー」
お姉さま;
「ここでも、相手の自分の考えを伝えて、理解して動いてもらわないといけない。でも、ちゃんと理解してもらえてないと、人って何回も同じ間違いやってしまうのよ。自分で作業しなくなるようになったら、わかってもらうための努力に全力注いだなー」
さち子;
「伝え方って難しいですよね。私も後輩にうまく教えられなくて...若い男の子とかはプライドもあるし」
お姉さま;
「部下に伝えるとき絶対に注意しないといけないのは、注意なんかは必ず人前でしないこと、二人のときにそっと言うことね。でも資料や数字のことはその場で言わないと絶対わからないからさ、その場でちゃんと言う」
さち子;
「確かに!なるほど、その二つは心がければできそうです!」
質問1つめで、ヒントがザクザクでした。
続きはまた夕方の更新で!